私と先生の365







ふと高木先生の言葉を思い出す。


"何かあったら相談でも何でも聞く"




高木先生に相談…して見ようかな?



かぁっと熱くなる自分に、本当は気付いてるんだけど、気付かないフリをする。



心は素直なのに、頑固で意地っ張りな頭が遮る。


心のまま、素直に生きられたらなって思うけど、難しいな…。






"姉の方が出来が良かったな"




蘇る嫌な思い出。

ガタンと思わず席を立ってしまった。






何でこんな引きずってるの、私。

何で今それが出てくるの?




いきなり席を立つ私にクラスの人達が一斉に私を見る。



三浦先生:「吉崎?」


真梨奈:「奈緒〜?」


南:「奈緒寝ぼけてんじゃないの〜(笑)」


「あ、あはは!ちょっと、保健室行ってきますっ!」


ガラッと教室を出て保健室に向かう。



保健室…何て、今まで授業中抜け出して来たことなかったのに。




抜け出して来ちゃった…。





三浦先生:「吉崎!!大丈夫ですか?」



廊下を歩く私を追いかけてきたのか振り返ると無表情のはずの三浦先生が、心配そうな表情をしていた。





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