私と先生の365
高木先生:「要は、きっかけだな。長嶋と山岡が話し合えれば、何か見えるかもしれないな。」
何かを思いついたように、にっと笑う高木先生に、私には難しくて理解できなかった。
何となく、分かるような、でも良く分からないような…。
やっぱり、難しいや。
するとコトッと、美味しそうな熱々のピラフが隣に置かれる。
武則さん:「ほら恭!おまたせ。今日はラストまで残ってろよ。久しぶりだし、色々話そうぜ?」
高木先生:「いや、今日は帰るよ。吉崎もいるし。ほら、成雪さんの…。」
コクッとまた水を飲み、高木先生は私を見る。
武則さん:「マヂかぁーーーっ!!君が噂の"奈緒ちゃん"!?」
あまりの大きな声に、お店のお客さん達が一斉に注目する。
噂の?
ボカッと、高木先生が武則さんの頭を勢いよく殴る。
高木先生:「"よしざき"だッ!!」
へ?奈緒でも合ってるよ…?
武則さん:「いーいじゃんッ!恭は先生だしな〜(笑)じゃぁもう2人で暮らしてんだ〜。いいなぁ〜、恭もこんな可愛い子といたら…」
またボカッと、武則さんの頭を叩く高木先生。
高木先生:「それ以上言うな!」