私と先生の365
ポカンとする私。
武則さん:「じゃあまた恭のマンション行くね!奈緒ちゃん。」
ニコッと微笑む武則さんをまた高木先生がボカッと一発。
高木先生:「タケ!!さっさと仕事戻れ!それから吉崎、それ食って早く帰るぞ!」
そう言ってムスッとしながら高木先生は、またガツガツ食べ始める。
「は、はい!」
と慌てて答えて残りを食べはじめる。
ちぇ〜っと武則さんは、他のお客さんの注文を聞きに行った。
それにしても武則さんって、高木先生のこと、
…き…恭って呼んでるんだ…。
あ、当たり前か!
何だか、下の名前を呼ぶって、こんなにもドキドキするっけ?
心の中で呼ぶだけで、ドキドキしてるなんて、私…変。
だけど、一度でいいから呼んでみたいかも…。
呼ぶなら、恭、先生かな、やっぱり…って!
何考えてんだろ!私!!
相変わらずムスッとして食べ続ける高木先生の横で、ひとりかぁっと赤くなる。
バカみたい…。
こんなこと思う自分が恥ずかしくて、ガクンと肩を落とす。