私と先生の365
ぶつかり合う想い
真梨奈:「おっはよ〜奈緒!」
朝、駅から学校までの道を歩いてると、ポンッと後ろから肩を叩かれ振り返ると、真梨奈がニコッと笑った。
「真梨奈!おはよ!」
真梨奈:「高木先生とは、どぅよ?」
ニヤニヤする真梨奈に慌てて何にもないって答える私。
真梨奈:「ま、上手くいってるみたいだし、問題ないか(笑)」
「はい〜?」
ニコニコする真梨奈に、意味の分からない私は、ハテナをいくつも浮かべた。
花:「…ゴメン…もう…、これ以上…花には…………答えられない…。」
ふと、花の声が耳に届き、声の方を見ると、花と亮君の姿が。
学校への道と少し外れた、道の先に2人の姿。
つい、足を止めてしまう私と真梨奈。
花が、…泣いてる。
苦しそうな表情で…
亮君:「俺は…!!」
亮君が何か言おうとするのを遮って花は、泣きながら叫んだ。
花:「もう…そばにいるのも、毎日出会うのも、…辛い!もう、そばにこないでッ!!!」
ダッと学校の方に走り出す花を、亮君は追い掛けずに、肩を落としていた。
私も、真梨奈もその場で立ちすくんでいた。