私と先生の365




高木先生:「何ていうかな…。山岡、独りで溜め込み過ぎてるんじゃないか?長嶋は強いから、一回傷付けてやれ(笑)」


はははッと、笑う高木先生にポカンとする。


そんな軽いことじゃない…ってゆうか、



「あれ…?花、高木先生に…何か話したっけ?」



ハッとする高木先生が何だか怪しい〜…。



バンッ!


勢いよく屋上のドアが開くと、奈緒が息を荒くして出て来た。



奈緒:「はぁ!やっぱり屋上だと思った!!って、高木先生も?」



高木先生:「いや、俺はHRまで時間が空いたからここにいたんだが…。」



奈緒、花を追い掛けてきたの?



高木先生:「ま!そういうことだ!」


高木先生はポンッと私の頭を叩くと私の前を歩き、奈緒の方へ歩いて行く。


「そういうことって?」


訳の分からない私に高木先生は振り返ってまた笑う。




高木先生:「だから、独りで悩んで抱えてるつもりだろうが、心配して追い掛けて来る吉崎も、山岡が何に悩んでるのかを考えてくれる今野も、山岡を受け入れてくれる長嶋もいるってことだ!」




奈緒:「…。花、花が言わなきゃ意味がないの!」





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