私と先生の365
何だかごちゃごちゃしてきた。
でも、皆気付いてたの?
「南は、知ってるの?花が亮君のこと好きだって…。」
奈緒:「ええ!やっぱりそうだったのー!?」
「へ?奈緒知ってるんじゃ…。」
奈緒:「私は確信がなかっただけで、真梨奈がそうじゃないんじゃないかって話してたの。南はきっとまだ知らないよ!」
「…。」
そうなの…。
ふと、さっきの高木先生の言葉が頭に浮かぶ。
心配してくれる人
一緒に考えてくれる人
受け入れてくれる人
友達がいる。独りじゃない。
奈緒:「花…?」
「ゴメンね。花、やっと分かった。花、言ってもいいよね?南んのこと傷付けちゃっても嫌いにならない?」
奈緒:「そんなの当たり前!友達じゃん!きっと南も嫌いにならないよ!」
ニコッと微笑む奈緒に涙が溢れ出す。
高木先生:「だぁあ!もうこんな時間だ!山岡、吉崎早く教室戻れ!HR始めるぞ!」
慌てる高木先生に奈緒と笑いながら返事をして教室に戻る。