私と先生の365
さっきから黙ったままの二人。
その沈黙の流れを切ったのは南だった。
南:「…怒ってる?」
何だか、元気のない南らしくない声。
花:「…ッ!」
南:「って花ッ!?何で泣くのさ!何かした?」
花:「ごめん南、…ごめんね。」
南:「…意味、分かんないよ。何で謝るのさ?私から、避けちゃったのに…。」
花:「…そのことじゃ、なくて…。」
また、沈黙が流れる。
花:「……いつが始まりだったのか分からなくて…気付いたら…亮君を…ッ好きに、…なってたの!」
南:「え…。」
花:「ごめん!!何度も何度も、ダメだって自分に言い聞かせて、でも、気付いたら横に亮君がいて…。気持ちが膨らむの…。南の好きな、人を好きになっちゃうなんて!花、最低だよね!?…ごめんッ。」
南:「花…。」
花:「う…ッ!本当に…ごめんね。」
南:「花……。」
少し震えた南の声。…南…泣いてるの?
謝り続ける花の声は、凄く苦しそうで、辛そうで…。
気付いたら、私も真梨奈も涙を流していた。