私と先生の365
花:「…う、…でも…。」
南:「だぁ〜から!もう泣くなって!それにでもじゃないっ!好きって嘘なの?」
花:「…嘘じゃない!」
南:「じゃあ!もう言うしかないね!結局、亮を喜ばせられるのも、落ち込ませられるのも、花だけなんだからね!」
花:「…うん。南ん…ありがと…。」
南:「また、私の我が儘聞いてね!真梨奈はいっつも怒るしさぁ!今朝だってね…」
ガラッ!!
真梨奈:「何てぇー?」
いきなり真梨奈が立ち上がり教室のドアを開けて怒る。
「真梨奈!」
南:「ぎゃあ〜!!何でいんのさぁッ!」
真梨奈:「ぎゃあ〜!!、じゃないわよッ!!いつも怒ってて悪かったわねぇッ!!」
もう真梨奈に私の声なんて届かないや…。
教室中を逃げ回る南を追い掛ける真梨奈。
それを見る花と目が合って、二人で大笑いした。
南:「花〜、奈緒〜、真梨奈ちょー怖いよぉ助けて〜!」
真梨奈:「花も、奈緒も笑ってないで南捕まえてよ!」
花:「あははは!笑」
花の笑顔に、真梨奈も南も笑い合った。
開けっ放しの、教室のドアにいつからいたのか高木先生がにっと笑って、教室を離れて行った。