私と先生の365
笑っていられるのも一瞬だった。
高木先生:「それより!キャンプ行くなら!夏休み前の期末テストで数学全員90点以上!もちろん、行く奴全員!!」
その言葉に、さっきまでの笑い声が悲鳴に変わった。
高木先生:「ははは!(笑)90点取れた奴だけ連れてってやる。」
そう言って、楽しそうに洗い物をする高木先生。
花:「高木先生の…いじわる!」
南:「私!!無理だよぉー!!」
真梨奈:「ってことは…亮や俊平とかも…。無理だ!無理じゃんそんなの!いくら、数学だけだって言ったって!」
高木先生:「無理なのか?そりゃ残念だな!キャンプも!」
いつも、口の上手い真梨奈も今回は、何も言えずに悔しがっていた。
「大丈夫だよ!皆!期末までまだ1、2………に…!!に、2週間しかないっ!!!」
南:「ぎゃー!!私!!どー!しても!!キャンプ行きたいよ〜!!」
慌ただしく暴れ出す南に真梨奈がイライラし出す。
真梨奈:「うるさい!南!やるしかないのよ!絶対にね!!」
ビシッと南に人差し指を向けて真梨奈が一喝。
南:「…はい。」
それを楽しそうに見ている高木先生が一瞬…鬼に見えた。