私と先生の365




成雪さん:「それなら良い所がある!!」


キャンプのことを話すと、快く、いや、嬉しそうに…まるで自分が行きたいとでも言うように成雪さんは声を上げ下げしながらキャンプ場を教えてくれた。


成雪さん:「そこに私の別荘があるんだがね!本当に良い所なんだ〜!奈緒が小さい時に、家族と行ったこともあるんだが…、確か、高木君も覚えているんじゃないか?」


「…別荘…。ええ、あの時の場所はそこだったんですね。…じゃあそこに行きます。ありがとうございます。」




それから色々、昔話をした後、最後に成雪さんがひとつ教えてくれた。












「…!!えっ!そうだったんですか!じゃあ、奈緒さんにも伝えます。その日に…。はい、ええ、じゃあまた…」



…ピッ。



暗いマンションの駐車場で、携帯のボタン音が響いた。



いくら気候が暖かくても、1時間程長電話をしてしまい、少し寒い。



持っていた上着を羽織って、エレベーターに乗り込む。









どうしようか…。



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