私と先生の365




奈緒 Side



7月9日―…。




テストも終わり、後は結果を待つだけ!


皆で教室の後ろに集まり、6限の数学の始まりのチャイムを今か今かと待っていた。



南:「ああああああああああ。怖い怖い怖いよ〜!」


真梨奈:「うるさい南!誰だって緊張してんのよ。」


花:「奈緒と生徒会長は余裕なんだよね〜。」


「え!!」


慌てる私に、低い声が耳に届く。


賢志君:「…そんなこともない。」



孝則君:「相変わらず!クールだな!生徒会長〜!」



キッと睨む賢志君の反応に孝則君はケラケラ笑って、何だか楽しんでいるみたい。


亮君:「俺もちょっと不安かも…。」


林田君:「…俺、寝る。」



そう言って林田君は自分の席にガタンと座る。


南:「何あんた〜!?緊張感ないのー?」


そんな林田君を追い掛ける南。


賢志君もスッと自分の席へ返って行く。


こういう時って進む時間が遅いのね。



真梨奈:「はぁ、ただの期末テストに何でこんな緊張しなきゃいけないのよ。」


花:「キャンプ行きたいよー!!」


孝則君:「ま!俺は大丈夫だし。」


亮君:「お前のその余裕はどっから…。」




< 220 / 464 >

この作品をシェア

pagetop