私と先生の365
証
奈緒 Side
7月9日―…。
テストも終わり、後は結果を待つだけ!
皆で教室の後ろに集まり、6限の数学の始まりのチャイムを今か今かと待っていた。
南:「ああああああああああ。怖い怖い怖いよ〜!」
真梨奈:「うるさい南!誰だって緊張してんのよ。」
花:「奈緒と生徒会長は余裕なんだよね〜。」
「え!!」
慌てる私に、低い声が耳に届く。
賢志君:「…そんなこともない。」
孝則君:「相変わらず!クールだな!生徒会長〜!」
キッと睨む賢志君の反応に孝則君はケラケラ笑って、何だか楽しんでいるみたい。
亮君:「俺もちょっと不安かも…。」
林田君:「…俺、寝る。」
そう言って林田君は自分の席にガタンと座る。
南:「何あんた〜!?緊張感ないのー?」
そんな林田君を追い掛ける南。
賢志君もスッと自分の席へ返って行く。
こういう時って進む時間が遅いのね。
真梨奈:「はぁ、ただの期末テストに何でこんな緊張しなきゃいけないのよ。」
花:「キャンプ行きたいよー!!」
孝則君:「ま!俺は大丈夫だし。」
亮君:「お前のその余裕はどっから…。」