私と先生の365
カシャッと、デジカメに映るバースデーケーキ。
大切な思い出を記憶させる。
「へへ、高木先生。ありがとうございます。…じゃあ、いただきます!」
少し照れ臭いけど、例え先生にどれだけ馬鹿にされても、自然と嬉しさが言葉に出る。
ひとつのケーキを2人で分け合いながら食べる。
高木先生:「こういう食べ方も、ありだな(笑)」
美味しそうに食べる先生。
甘くて、甘くて、時々食べる苺の甘酸っぱさがたまらなく美味しい。
高木先生:「後、…。」
パクッと、フォークに乗ったスポンジと生クリームを食べると、高木先生はポケットから小さな箱を取り出した。
空色の包み紙に包まれ青い色のリボンで可愛く飾られたその箱が、目の前に置かれる。
高木先生:「…ああえっと、…その、あれだ!テスト、100点取ったしな!それプラス誕生日プレゼント!」
少し照れ臭そうな高木先生が可笑しくて、ただ、嬉しさが顔に出る。
そんな私の表情を見て、高木先生は微笑みながら、ケーキを食べ始めた。
「高木先生…顔赤い。」
高木先生:「なッ!!吉崎までそんなこと言うのか!!今野化してんぞ!?」