私と先生の365
崖の上で寝ている高木先生の横にそっと腰を下ろす。
せっかく、迷わず着いたのに寝てるし…。
太陽がギラギラと輝くその下で、涼しそうに寝る高木先生。
暑い…よく寝れるなぁ。
夜は涼しかったのにな、
でも、波の音、少し吹く風、青い海が涼しさを感じさせる。
風でほんの少し揺れる高木先生の髪の毛。
そっと先生の髪に触れてみる。
ふわっとして何だかくすぐったい。
先生の寝顔、あんまり見ないから何か…どきどきする。
南や真梨奈と喧嘩したり、困った顔に笑った顔…沢山見てきたけど、そんな高木先生の寝顔は何だか可愛い。
少し焼けた肌、ツンと指で先生の頬を突いてみる。
「せんせ〜…。」
閉じたままの目。
起きない…。
紺色のTシャツ。
細身の割にガッチリした体つき。
先生の全てが私をどきどきさせる。
今度は右手で、先生の左頬を包むようにそっと触れてみた。