私と先生の365




だけど、記憶に残ってしまった先生の腕や触れた体が、私の心臓をどきどきさせる。



私こそ、変態じゃんっ!

カァッと赤くなる私を、3人は笑い合う。


「もお!それより!亮君とか林田君とかわ?」

真梨奈:「何かさ、孝則は夜カブトムシ取るから木にハチミツ塗るって言ってたけど?」

南:「はあ!?ここに来てカブトムシとか馬鹿じゃん!」

花:「あはは!孝則君らしいねぇ〜。」


南:「俊平はどっかで寝てんじゃないの?」

花:「あれ?さっき亮君と俊平君2人でいたよ〜?」

真梨奈:「ふーん。賢志は孝則の所付いてったか、散歩でもしてるんじゃない?」

食べかけの焼きそばを横に置き、南の持ってた真梨奈のデジカメをパッと取る。


「そっか!…ね!いっぱい写真撮ろうよ!」


カシャッと音を立てたデジカメに映るマヌケな3人の顔。


「あははははははっ!(笑)」


大笑いする私に、3人でデジカメを奪い合い、デジカメはカシャリカシャリと音を立てていく。







今日、この時、この一瞬は、今しかないから…。



こんな時があったこと…それを残したくなっちゃったんだ。






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