私と先生の365
高木先生 Side
タケ:「…恭、あの場所行ったんだ。」
皿に乗った焼きそばを、ガツガツと食べる俺にタケがボソッとそんなことを言う。
「…まあな。」
ゴクッと水を飲み、答える。
タケには、結構話してたっけな。
吉崎達はそれぞれ外で過ごしている中、俺とタケはログハウスで久々に語り合っていた。
タケ:「俺もさ、大学卒業してから仕事ばっかで、恭と話してねぇなぁ〜なんて思ってさぁ。」
「まあ、…忙しいって言いながら作れなかったな、こんな時間をな。」
タケ:「何かさ…。恭は強ぇな。」
「…。強い?お前まだそんなこと言ってんのか(笑)」
ハハッと笑う俺に、タケは微笑んだ。
タケ:「お前さ、2年前俺の店で、おもろい奴見付けたって言ってたよな!それって…菜緒ちゃんだろう?」
「お前はまた、そんなこと…よく覚えてるよなぁ!」
2年前のその頃っていや、吉崎と初めて会ってから少し経ったくらいだっけか。
「…まさか、成雪さんの娘だなんて気付かなかったよ。」
初めに比べて、少しは吉崎との距離が近くなったかな?