私と先生の365
井口亮 Side
遠くの浜辺で遊んでいる4人を、ログハウスの近くの岩に座りながら見る。
隣で寝てる俊平に悩みを相談する。
「俊平ぇー。俺さあ、また告っていいかなぁ?」
俊平:「…言えば。」
そっけなく返ってくる返事。
浜辺で4人は何だか楽しそうにしている。
けど…一度、そばにこないでと言われて、俺…また告ったら、どれだけしつこいんだって思われんだろーなぁ。
嫌いじゃないとも言われたけど。
「諦めねぇくらい…好きなんだよなぁ。花ちゃん…。」
俊平:「そういうの、言えば。」
「…。」
寝ながら、ボソッと言う俊平に何だか少し勇気をもらった。
男って単純なんだよな。
「うっしゃぁー!男は当たって砕けろだぁー!行ってくるよ!」
ぐっと右手に拳を作り、左手の平にパァンと音を立てて当てる。
俊平:「…さっさと砕けて来い。」
俊平の最後の言葉を聞かずに、俺は浜辺に向かって歩き出した。
別にいいよな!伝えたい時に伝えたいし、そばにいたいときにいれば、…。