私と先生の365
高木先生Side
高木先生Side
フウッと、職員室で3年の書類をまとめて息を着く。
そんな時、浮かぶ吉崎の顔が俺を困らせる。
あー!!
クシャッと自分の髪を掴む。
今にでも、吉崎の全てを奪いたくなってしまう。
そんな俺の心境なんてまるで分かってないんだろうな。
余裕ぶってる俺にも限界が見えてくる。
それに、最近吉崎が俺をからかうもんだから…
昨日は思わず抱きしめてしまった。
代理保護者も勤まらないなんてな。
三浦先生:「…高木先生、大丈夫です?」
隣の三浦先生の声にハッとして慌てて答える。
「あ!ああ!!大丈夫です!」
そう答えると三浦先生は、自分の腕時計を俺に見せて言う。
三浦先生:「もう、チャイムなりますよ。」
そう言って、教材を持って三浦先生は職員室を出て行く。
「しまった!」
忘れてた!次はえっと!
バサバサと引き出しの中から紙を取り出し次の授業の組を探し出す。
「1年5組!」
そう言って、1ー5の書類を取り出して慌てていると、始まりのチャイムがなってしまう。