私と先生の365
吉崎奈緒 Side
思い詰めたような真梨奈を残し、時は過ぎ変わっていく。
風が冷たくなり、あっという間に秋を通りこしてしまいそう。
そんな11月中旬。
私は合格通知を手に、自分の部屋のベッドで喜んでいた。
やった!…高木先生と同じ大学…。
左手首に付けられた、先生に貰ったブレスレット。
…ふふ。
一人でにやけてしまう。
お父さんに電話しようかなぁ〜♪
でも、3月に帰ってくるし……。
って、ガバッと寝転んでいた体を起こす。
広げた指を、一つ、二つと折り曲げ数えていく。
12月から、1、2、3……。
心にザワザワと何かが溢れ出す。
高木先生と過ごすことが当たり前のように思っていたけど…後…3ヶ月ちょっとしかないんだ。
うそ…。
嫌だ…。