私と先生の365
吉崎奈緒 Side
真梨奈のいなくなった教室で、沈黙する私達。
ガラッと教室のドアに、皆反応する。
入って来たのは賢志君。
真梨奈、じゃないよね。
賢志君:「…?おはよう。」
重い空気の流れる私達を見て不思議に思ったように、挨拶をする賢志君。
亮君:「…おはよ!」
林田君:「ウス。」
花:「…。」
「…。」
南:「…。」
真梨奈の言葉にショックを受けている私と花と南は、ただ黙っていた。
それを不思議に思ったのか賢志君は亮君達にどうしたのか聞いていた。
亮君がさっき起こったことを説明している中林田君が口を開く。
林田君:「もうすぐ、チャイムなるぞ。」
南:「…。」
渋々それぞれの席に戻る。
花:「真梨奈、戻ってこないね。」
隣に座った花がボソッと呟く。
南:「…私、いっつも、人のこと考えないで、酷いこと言っちゃうんだ。…私のせいだ。」
「南、仕方ないよ。」
花:「真梨奈、確か…前に将来のことで話してたの聞いてたんだ。」
南:「え、…いつ?」
花:「たぶん花の面接試験が終わった後だったかな?」