私と先生の365
そのまま花は続けて話す。
花:「だけどね花ね、それが真梨奈にとってスッゴく悩んでた事だったなんて気付かなくって…。」
私や花、南の変化にすぐ気付いて、行動するのはいつも真梨奈だった。
私は真梨奈に言われて気付いたことも多くて、
本当…どうして気付けなかったの。
「…真梨奈、何て言ってたの?」
南:「…。」
花は、下を向きながらひとつひとつ話し出す。
花:「真梨奈ね、…夢があるんだって。」
南:「夢?」
花:「…うん。栄養士の夢。」
初めて聞く、真梨奈の夢に私と南は驚く。
「…栄養士…。」
花:「だけど…この前の模試で、行きたい大学がE判定だったんだって。」
「…。」 南:「…。」
花:「花、その意味が全然分かってなくて。E判定でもまた頑張ればいいじゃんって言ったの。真梨奈なら、どこでも行けそうだよね…って何も考えずに無責任なこと言って。」
「…、真梨奈の前で合格だなんて…私プレッシャーかけるようなこと言っちゃった…。」
花:「でも全部花のせいだよ」
南:「それは違う!…考えたんだけど…誰のせいだとか、そういう問題じゃないのかも。」