私と先生の365
必死な私の抵抗も無意味で、フワッと私の髪を撫でながら先生は大人の余裕を見せる。
高木先生:「ははは!こんなんで目ぇ回してたら、先が思いやられるな(笑)」
「ささ、先!?」
高木先生:「…教えてやってもいいが?」
「けけ、結構です!!」
高木先生:「ははは!顔、真っ赤!(笑)」
笑う先生の体を必死にポカポカと叩く。
「た、先生の!先生のせいです!!早く、どいて下さい!」
はい、はいっと、渋々高木先生はどく。
高木先生:「本当、面白いなぁ、吉崎は。」
「先生のバカ!からかわないで下さい!」
にっと笑う先生に怒って背中を向けて、自分の部屋へ走っていく。
バタン!
はぁ、はぁ…
心臓がドキドキして止まらない。
思わず逃げてしまった。
恥ずかしすぎて、こんな真っ赤な顔見られたくなくて…。
ペタンと座り、部屋のドアにもたれて、必死に落ち着かせる。
もう、一瞬何があったか分からない。
でも、体が熱くて。
触れたいって思ったけど、あんなふうにされたら、ドキドキし過ぎてもたないよ。