私と先生の365
吉崎奈緒 Side
南:「おっはよ!」
花:「あ〜んど、あけおめぇ!」
冬休み開けの、朝の学校で相変わらず元気な南と花が教室に入ってくる。
真梨奈:「いいわね、元気で羨ましい。その元気、分けてほしいくらいよ。」
私の後ろで単語帳を開け、ブツブツ真梨奈が呟く。
南:「真梨奈、そこ私の席〜!」
真梨奈:「ちょっと、試験までは交代ね!奈緒の後ろがいいの!」
花:「南んに聞いてもクルクルパーだもんね。」
「あはは!クルクルパー?(笑)」
南:「ちょっと花!?アンタまでひどーいい!私だってね!やる時はやんのよ!」
真梨奈:「はいはい。ちょっと黙って。」
南の大きな声に、眉間にシワを寄せながら単語帳に目線を落として真梨奈が言う。
南:「〜!!!もぉッ!俊平ー!」
キーッと悔しそうに南が寝てる林田君の元へ走って行く。
そんな南を見て笑う花と私。
林田君も、南の文句を「はいはい」と適当に頷いている。
花:「喧嘩ばっかだけどなかなか、いいコンビなのね!」
クスクスと笑う花に、ちょっとドキッとする。
「いいコンビ…。」
ボソッと呟く私の言葉を真梨奈は見逃さなかった。
」