私と先生の365
「私が中1の時だよね、それ。何かそれ私に見せて喜んでたもん、お父さん。」
花:「へぇ!まさか花達が、そんな社長さんの娘と出会うなんて、思わなかった時だねぇ。」
珍しく難しいことを言う花。
確かに、高木先生とも出会う前の話…。
「お父さん、所々で多分新聞載ってるよ!」
南:「え!マジ?凄いじゃん!探そ探そ!」
花:「お〜!探そう〜!」
「え?!」
何だか主旨がずれてません?
私の思いも届かず、花と南はお父さんの記事を探し出す。
「でもお父さん、トップに載るのさっきのが初めてなんだよね。だから、見つけにくいかも。」
南:「そうなんだ!奈緒パパっていつから社長なの?」
「え…うーん。お父さんの代から設立したから…。私が生まれる前から社長なんじゃない?」
南にそう聞かれ、良く分からず答える。
そういえば、私…お父さんの過去、あんま知らないんだ。
仕事の内容とか、今の現状とか、お父さんの性格とか…そういう表だけみたいな、それくらいしか知らない。
どれだけ会社設立に苦労したとか何で設立したのか、とか…
裏の話をあんまり聞いたことがなかった。