私と先生の365
南:「へぇ、奈緒パパの会社って結構凄いんだね。世界の貧しい子供達への支援活動、だって。」
花:「しかもボランティア…。集めた募金を届けに行ったり。」
いくつか見つけ出した記事を、花も南も読んでは頷いていた。
「私も…あんまり深く考えたことなかったなぁ。お父さんて凄いんだ。」
前は、心からお父さんを凄い、何て思わなかった。
私って自分のことばっか。
お父さんが社長で、回りから、偉い人だの何だの言われていた意味が良く分かった。
何も知らずに、ただ、私はプレッシャーを感じてて、私も偉くならなきゃ、頑張らなきゃ、なんて思ってたっけ。
そうじゃ、ないんだよね。お父さんは、偉いなんて言われるためにやってるんじゃなくて、お父さんがそうしたいからやってるんだよね。
それが、周りから認められたっていうだけ。
それって、凄い。
そんなお父さんを尊敬する。
やりたいことを、必死にやってるお父さんを心から凄いと思うよ。
高木先生も…。
私はただ、誰かに認められたかっただけだったのかな。
…私も、頑張ろう!
自然にそう思った。