私と先生の365



4限のチャイムが終わりを告げる。


花:「うー!!やぁっとお昼だっ!」


うーんと背伸びして、喜ぶ花。


南:「ふわぁーあ!やっぱ化学は眠いね。」


大きな欠伸をしながら後ろの南が眠そうにしている。

教壇を降りスタスタと私の机に三浦先生がやってくる。

相変わらず無表情で。


三浦先生:「吉崎、…教卓のプリント、後で俺の所に持って来て下さい。」


「え?あ、はい。わかりました。…?」


何で私にそんなこと頼むんだろうと不思議に思いながら、頷く。


三浦先生が教室を出て行った後、皆でお昼タイム。



屋上へ行くと、やっぱり高木先生の姿。



先生の後ろポケットに入った携帯からキラリ光るシルバーのストラップが目に映る。


自然ににやける私。


花:「たっかーぎ先生!」

高木先生:「またか。」

南:「先生どーしたの?」

高木先生:「何がだよ!?」

真梨奈:「えー?不機嫌じゃん?(笑)」


高木先生:「…いつもどおりだ!」


ムッとする高木先生を花達はクスクスと笑う。



南:「そんなんじゃ〜、取られちゃうよ〜!」


「何が?」


花:「ぷ!」


高木先生:「だぁ!お前ら!」


< 397 / 464 >

この作品をシェア

pagetop