私と先生の365




教室に戻り、教卓の上のプリントを見て思い出す。


「あ!化学のプリント持ってかなきゃ。ちょっと行ってくる!」


真梨奈:「雑用係だねぇ、奈緒は。」

南:「頼みやすいタイプだもんね。」

花:「行ってらっしゃーい。」


と花は右手を挙げて手をヒラヒラさせた。


とりあえず…どこにいるのかな?


化学室?数学準備室?
物理室?………


あ、職員室に行って誰かに聞くのが1番だよね。




―…


ガラッと職員室のドアを開け、3年の先生を探す。



あ、高木先生みっけ。


やっぱり高木先生は分かりやすい。すぐ見付けちゃう…。



高木先生は椅子に座りながらプリントを何枚も確認したり、何だか忙しそう。



三浦先生、やっぱりいないなぁ。




でも昼休み中だし…。

それに、私…あんまり職員室になんて来たこと少なくて何だか緊張する。


ふと、ドアの前でウロウロする私の隣に数人の1年の女子生徒達が目に映る。


あ〜、いいなぁ。私ももう一度1年に戻りたい。そしたら高木先生の授業また受けられるのに…




高木先生、忙しそうだけど、ちょっと呼んでみよう。




< 399 / 464 >

この作品をシェア

pagetop