私と先生の365
ガラッと本鈴のチャイムと同時に、物理担当の高木恭(タカギキョウ)先生が教室に入ってきた。
あからさまに嫌な顔をして、前を向く私に、真梨奈が隣でクスクス笑いだす。
真梨奈:「奈緒は、相変わらずだねえ。」
先生:「じゃあ、始めるぞ〜!
あ!その前に、この間のプリントを返すから、前まで取りに来い。」
だって、嫌いなんだもん。先生は皆嫌いだけど、特にあの先生は…苦手。
黒髪の短髪で、ツンツンした毛。182センチあるらしい身長は、何だかムカつく。
私以外の生徒からは、人気があるみたいだけど、私には…ケッて思う。
真梨奈、花、南:「奈緒ッ!」
「う、え!?」
窓の外を見て、ボケッとしてたら、ふいに呼ばれ慌て前を向く。
先生:「吉崎、早く取りに来い!」
先生は呆れたように笑って私を見ながら、プリントをヒラヒラさせた。
「あ、………はい。すいません。」
また、バカにされた…。
ムカつく。
真梨奈、花、南の3人は、そんな私を見て笑っていた。