私と先生の365
繋がる想い
マンションに着き、車から降りると高木先生の大きな手が、私の手を引く。
「先生!?」
私の声にも答えずにガチャガチャッと鍵で玄関扉を開けると
グイッと中へ引き寄せられる。
玄関の扉が、静かにカチャッと音を立てて閉まった時には、先生の腕の中に抱きしめられていた。
激しく動き出す心臓。
また、そうやって高木先生は私をドキドキさせる。
高木先生が膝を前に落とす。
「わわっ!ちょっ、…!!」
ドサッ―…
私はバランスを崩して、玄関前の廊下に倒される。
真っ直ぐ真剣な表情の高木先生に、また心臓が飛び跳ねる。
お願い、いつもみたいに笑ってよ、先生。
ドキドキし過ぎて、壊れそうだよ、私。
高木先生:「もう、限界だって言っただろう?」
その言葉に体がピクッと反応する。
ドキドキドキドキ、っと音を立てる。
「な、何が、で…ひゃ!んっ!!」
高木先生のキスで、口が塞がり遮られる言葉。
高木先生:「…気付けよ。」
「ふはッ!!!?」
唇が離れ、息をするのが精一杯。