私と先生の365
高木先生:「吉崎…、大学では自由に、やりたいことをやれ。きっと、色んな人とも出会うし、もしかしたら新たに好きになる奴ができるかもしれない。
でも、俺はそれでも良いと思ってる。吉崎が、決めたことなら何だって受け止める。
俺が、1番望むことは、お前の幸せだから、好きなようにしてくれ。」
ドクン、ドクンと心臓が鳴る。
「…高木先生……。何だか寂しくなります。」
高木先生:「寂しくなったら、俺はここにいるって言っただろう。」
「…はい…。」
高木先生:「ひとつだけ、聞いてほしいんだが、…。」
「…何ですか?」
高木先生:「大学、卒業しても変わらず俺の所に戻って来たなら、…その時は覚悟しとけよ!!」
少し、言葉を詰まらせた後私は
「…はい。」
と答えた。
高木先生:「よし!じゃあ、成雪さんの所へ行け。」
高木先生はそう言ってソッと、抱きしめていた腕を緩めた。
「…はい。…、っ!!」
返事はしたものの、寂しくて、また先生の体に抱き着いた。