私と先生の365




配られた小テストを見る。あんなに騒ついていた教室内が、しんとして一気にテストモード。


少し緊張するこの雰囲気。


高木先生:「今から30分、よし始めてくれ。」



先生の声と共に一斉に、ペンの書き出す音が教室中に響き渡る。


プリントの名前欄の横に、

担当:高木恭 の文字。


昨日の事をふと思い出す。

何だかまた、腹が立ってきた!


習ったとこだから、分かる問題だったけど…。

だって、この小テスト、成績入らないんだし…。


先生にムカついてるし…。


何だか、先生を困らせてみたくなった私は、1番下の解答欄に[先生のバカ]って書いて机に伏せた。








高木先生:「よし、終了!!後ろから集めて来てくれ!!」


その声と共に、教室内はまた騒つく。


南:「ああ〜もお、最悪だぁッ!!」

花:「いいじゃん。次が本番だし!」

真梨奈:「花はもっと危機感を感じたら?もう受験なのに!」

花:「そうだよね〜。でもまだ時間はいっぱいあるよ!」


はあ、と真梨奈がため息をつく。

私は…、何だか少し、罪悪感。




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