私と先生の365




残り約20分、高木先生は集めたテストをザッと見ている。


何だか、私はそんな高木先生を変に緊張しながら見ていた。



今まで、教師に反抗したことがなかった私が…、テストも、先生に良く見られたくて真面目に受けてた私が…、



私は、高木先生に何がしたいんだろう?

…困らせて…何してほしかったのかな?


少し冷静に考えてみたら、何だか余計な事をしたような気分だった。



高木先生:「……………。あ!ああ〜…、このテストはすぐ丸付けして、昼休みには返すよ!…残り15分ほどか、…もう、2年の範囲は終わったし、今週末のテスト勉強をしといてくれ。
分からない所あったら今のうちだぞ〜?」


一瞬、高木先生が固まってたような…。そして少し、動揺を見せた高木先生は、いつものように話しだした。


南:「私、さっき解けなかった所聞いてこよーっと…。」


タタタッと高木先生の元に走って行く南の後ろ姿をただ見ていた。


真梨奈:「…奈緒?どーしたの?小テストヤバかったの?」


「…あ、…ううん、ちょっと、……間違っちゃった事書いちゃったかも……。」



…先生、怒ってるかな…。




< 52 / 464 >

この作品をシェア

pagetop