私と先生の365




…何だか少し、怖かった。


真梨奈:「大丈夫だって!奈緒は賢いもん、1問や2問、どってことないよ!成績、入んないしさ。」

花:「私、全部分かんなかったから適当に書いといたよ〜。」


真梨奈:「あんたは、ちょっとは頑張りなさい!」



励ましてくれる2人に感謝して、いつもの笑顔を向ける。


真梨奈:「あんたってば、強がりすぎんのよね!私にはお見通し!!」

花:「ええ?奈緒っち、予想以上に落ち込んでるの?」


真梨奈:「あんたの予想は、浅すぎ!!」


あははッ!っと思わず笑った私に2人はニコッと微笑んだ。




キーンコーンカ―…


と、2限の終わりのチャイムが鳴り響き、高木先生の、「じゃあ、授業は終わりな!」という言葉に、皆はそれぞれの友達と話に行ったり、次の準備をしたりしていた。



そんなざわめきの中、高木先生の姿を見つけると丁度、目が合ってしまった。


高木先生は、クイッと手を上げて、こっち来いと合図をする。



私は、席を立ち先生の方へ足を運んだ。



どうしよう…。何言われるんだろう…。





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