私と先生の365
廊下に出る私と高木先生。
私は、ただシュンとして下を向いていると、
突然私の頭をくしゃくしゃっとする先生。
暖かい…、顔を上げる先に先生の笑顔…、何だかホッとした。
高木先生:「どーした?吉崎!昨日の事、怒ってんのか?」
ん?と顔を近付ける先生に思わずドキッとして、
「おお怒ってますッ!!」
バシバシと先生の身体を叩いて先生を遠ざける。
高木先生:「いていてッ(笑)、…全く、今日の吉崎のテストは、俺もちょっとショックだったぞ?」
「……ご…ごめんなさい。」
私の弱々しい声に、低く落ち着いた先生の声が優しく
高木先生:「…誤るな、…俺が誤るよ。…昨日の事、悪かった。」
そう言って、私の頭にポンポンと手を乗せて、「じゃあな」って私に背中を向けて歩いて行ってしまった。
先生、少し赤くなってたような、…。同じように私も赤くなってしまう。
でも何だか、スッキリした。