私と先生の365





トントン、と林田君の机を叩くと林田君は「ん?」と起きて顔をあげ、私を見る。

睨むような目が怖い。


「あ、えっと…今から体育館だって!」

少し焦りながら、それだけ伝えると真梨奈達の元へ駆け足で行く。

真梨奈:「よくあんた起こすね…。」
南:「どーするよ、寝てるのに起こすな!って後で怒鳴られるよ?」
花:「こ、怖〜!花知〜らない。」

「で、でもほってっちゃうのは…。」


真梨奈:「はいはい!とりあえず早く行こ!」


そう言って、皆で体育館に向かう。



体育館に並べられた椅子に、2列で名前順に座って行く。


クラス全員で、31人いる。で私は最後の31番だから、2列に座って行くと一番後ろの席で、私の隣は空席になった。

高木先生は職員用の椅子に座って、また三浦先生と話していた。


林田君、まだ来てないけど、また教室で寝ちゃったのかな…?



ふぁ…と欠伸をした私にいつのまにか近くにいた高木先生が、ゴツンと私を叩く。




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