私と先生の365
林田君は黙ったままだし、気にしてるのは、私だけみたいだからびくびくするのも疲れてきた。
長ーい校長先生の話に、ついうとうとしてしまう。
トントンと、肩を叩かれハッと起きると、50分は経っていた。
「ヤバ!!私、寝ちゃった…。」
そう思ったつもりが声に出ていた。そして、肩を叩かれた方を向くと林田君がクスッと笑った。
林田君:「仕返し。」
「え?…。」
もしかして、起こしてくれた?
そう気付いた時丁度、入学式が終わり新一年生も帰って行く。
「…ありがとう。」
一応お礼を言っておく。
林田君:「俺も。」
俺もって…、やっぱりさっき私が起こしたことを言ってるのかな…?
見た目がかなり悪そうな怖い不良なのに、まさかの優しい人?みたい…。
逆にびっくりしちゃった。