私と先生の365

高木先生Side






高木先生Side



めったに笑わない林田が、笑っている。


吉崎と何か関わり、あったか?


驚きつつ、吉崎と林田を見る俺には、不思議な光景だった。


林田は、3年間俺が担任を持っていたなかなかの問題児だ。

悪い奴じゃない。家庭環境が複雑で、グレてんだ。何を言ってもやる気を見せないし、ああやって笑った所も…。


三浦先生:「高木先生、今から3年生の会議があるそうです。」


不意に三浦先生の声にハッとし返事をして会議室に向かう。


多分、担当科目や、3年生の受験のこととかだろう。


会議室に着き、適当に席に座ると主任の滝沢先生がプリントを配り始める。


滝沢先生:「1枚目は担当科目の配分です。数学、物理、化学、生物の理系科目担当教員は、大変ですが1・2・3年を担当してもらいますのでよろしくお願いします。」

俺の名前の横には、3年は数学担当。2年は物理と数学、1年は化学。月曜〜金曜の1〜6限までギッシリ詰まっていた。

同じ理系担当教員の三浦先生も大変そうだ。


忙しくなりそうだな…。




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