ハルオレ☆ -前篇-
「僕に何か用でもあったのかな?」
「……。」
沈黙。
ごく普通の彼方の言葉のはずだが、西川さんから返事はなかった。
それよりも、西川さんは何故か彼方の顔をじっと見ている。
そして…。
「…ぷっ」
西川さんは、吹き出しクスクスと笑い出した。
「うふふふ。そーゆーの、私にはいらないと思いますけど?」
( ̄▽ ̄;)!?
西川さんの発言に俺と彼方は目が点になった。
「え?それ、どういうこと、かな?」
俺の隣にいた彼方が一歩前に体を乗りだした。
「だから、そういうのいらないんです☆」
西川さんは手のひらを左右に揺らして、また笑った。
「だって、私知ってますから。あなたが作り物ってコト。」
(;^ω^)?
「作り物…?」
彼方が顔をしかめた。
すると西川さんは俺たちに近寄り彼方の隣で足を止めた。
そして、この後西川さんの口からとんでもない言葉が飛び出す。