ハルオレ☆ -前篇-
「ふーん。じゃあ、何しにここに来たの?」
彼方は挑発的な西川さんに対し、とても冷静でそのまま睨み続けた。
すると、西川さんは人差し指をスッと立てて唇に添える。
「うふふっ。実は、私、遠山君に要件がありまして。」
そう言うと、西川さんは俺の目の前にやって来た。
え?俺?( ̄▽ ̄;)
「俺??な、何?用って…?」
俺が西川さんに問うと、彼女は急に顔を赤めてモジモジしだした。
「う!そ、それはですね?…」
何なんだ?
西川さん、俺に何が言いたいんだよ??( ̄へ ̄|||)
全然想像つかないんですけどっ!
「ああ、そういうことか。」
少し間をおいて、彼方が何かを納得したのか口開いた。
そんな彼方に俺と西川さんは同時に視線を集めた。
「お前、ひょっとして遥に一目ぼれでもしたんだろ?」
「はっ!」
その彼方の言葉で西川さんの体がピクッと反応した。
「で、遥の後を付け回していたらここにたどり着いた…。」
「うぅっ!」
そして、さらに西川さんがギクリと体を震わした。