ハルオレ☆ -前篇-
「あのさ。直接きちんと言ってなかったけど。遥は僕の奴隷だから。僕の許可なしで近寄らないでね?」
( ´,_ゝ`)…はい?
「あ~ら?そういうことですの。」
西川さんは両腕を組んでうなずいた。
「悪いけど、今後勝手に遥に近寄ったら容赦しないからね。」
彼方がそう言うと、西川さんが鼻で『フン!』と唸る。
「何言ってんですか!」
そして西川さんは揃えていた足を広げ、彼方に指を突き立てて指した。
「私は障害があったほうが萌えるんですよ!!」
(; ´_ゝ`) …。
俺と彼方は、西川さんの理解不能な言葉にただ黙るしかなかった。
「きゃ!言っちゃった!…うふふ。この西川の気持ち、腹黒王子様にわかるかしら?」
「はぁ?全然わかんねーよ!」
西川さん…。
それは俺を含め誰にもわかりませんよ…。