ハルオレ☆ -前篇-


「あのさ。直接きちんと言ってなかったけど。遥は僕の奴隷だから。僕の許可なしで近寄らないでね?」




( ´,_ゝ`)…はい?




「あ~ら?そういうことですの。」



西川さんは両腕を組んでうなずいた。



「悪いけど、今後勝手に遥に近寄ったら容赦しないからね。」



彼方がそう言うと、西川さんが鼻で『フン!』と唸る。



「何言ってんですか!」



そして西川さんは揃えていた足を広げ、彼方に指を突き立てて指した。



「私は障害があったほうが萌えるんですよ!!」





(; ´_ゝ`) …。





俺と彼方は、西川さんの理解不能な言葉にただ黙るしかなかった。



「きゃ!言っちゃった!…うふふ。この西川の気持ち、腹黒王子様にわかるかしら?」



「はぁ?全然わかんねーよ!」



西川さん…。
それは俺を含め誰にもわかりませんよ…。

< 116 / 414 >

この作品をシェア

pagetop