ハルオレ☆ -前篇-
俺が唇をかみ締めたその瞬間、西川さんが『あ!そういえば』という声が聞こえた。
俺がそんな西川さんを見ると、彼女はまた制服のポケットから今度は違うポーチを取り出した。
そして、ポーチの中から3枚の写真を取り出す。
「そうそう、この前はこんな写真も激写したんですよ?」
西川さんはそう言うと、取り出した写真を彼方にピラッと見せた。
「なんだよ。…え…?」
その瞬間、彼方の口元が引きつった。
「まず、これが〜あなたが夜な夜なヤマト先生の入浴シーンを激写しようと盗撮をがんばっている一枚!」
( ´_ゝ`)?
続けて西川さんは、またも一枚目の写真をめくり、次の写真を彼方の顔に写真を近づける。
「あとこれが、あなたが部屋で大樹さんの写真をナイフで傷つけまくってる悲惨な一枚!」
( ´_ゝ`)??
「そしてですねぇ~~。」
西川さんはそう言うと、彼方に見せている写真の裏に隠してあったと思われる極めつけの如くと思われる最後の一枚の写真を抜き出し、彼方にたたき付けた。
「これが飲み会後に酔いつぶれた某巨乳との…」
「!!」
西川さんが言いかけたその時、彼方は目にも止まらぬスピードで3枚の写真を奪った。
そして、あっと言う間に写真を割いてビリビリにしてしまった。