ハルオレ☆ -前篇-
「あらあら!もったいないですね〜。素晴らしい写真なのに。」
わざとらしく困った素振りを見せる西川さんを彼方はキッとにらんだ。
「お前!いったい何やってんだよ!!っていうか、いったいどうやったらそんなハイレベルな隠し撮りができるんだよ!?」
たしかに…。( ̄▽ ̄;)
どんな写真かは直接見てないけれど、さっきの西川さんの説明を聞く限り、ありえない盗撮だと思いました。
俺がそう心の中で感想文の書き終えたその時、西川さんの口からまた理解不能の仕掛けが作動する。
「うふふふ〜〜。蘭藤荘に張り巡らした西川ネットワークの力をあまく見てもらっては困りますね〜。」
( ´;゚;ё;゚)・;'.、・;'.、ゴフッ!!
詳細不明なネットワークキタ━━(゚∀゚)━━!!
「なんだよ!?西川ネットワークって!?」
「ですから、西川ネットワークです!この蘭藤荘に張り巡らせているんですって!」
「はぁ?全然意味がわかんねぇよ!」
彼方が一括するが、西川さんは『まぁまぁ。そんなことよりも…』と話を流した。
そして、話の軸は元に戻る。
「ふふふ。さて腹黒王子様。そろそろ思い知った頃でしょうか?西川の力のすごさ!それに早瀬先生と大樹さんラブラブっぷり!あなたなんて1ミリも入る隙間もないって事を!!」
西川さんはビシッと彼方を指差した。