ハルオレ☆ -前篇-
「はぁ〜〜ん。朝一番から遠山君の裸が見れて、西川幸せですわ〜」
両手を合わせて、キュンキュンしている西川さんに俺は目が点になった。
よくわからないけど、俺は朝一番から不幸だと思ってます。
ガチャッ
その時、部屋のドアが開いた。
「おい、遥!!起きてるか?」
その声とともに部屋に入ってきたのは、彼方だった。
「はぁ?なんでお前がここにいるんだよ?」
彼方は、西川さんの姿を見るたび奇声をあげた。
「あら?おはようございます。腹黒王子様。」
ニッコリ能天気な笑顔で西川さんに彼方は顔をひきつり、呆れる。
「遥は僕の奴隷だから近づくなと、昨日言ったはずだが…」
「え?何の話ですかぁ?西川、まったく知りませんけど?」
「…。」
彼方は黙りこんだ。
そして、なんといきなり俺の部屋に土足で俺の部屋に入り込んできた。
「えっ!!?」
俺は彼方の行動にびっくりして、声がでてしまった。
俺的に、彼方はまた西川さんに何か言いに行くのかと思ったが、なぜか俺の前まで来た。
そんでもって、俺の手をがしりと握った。
「遥!行くぞ!」
「え?」
俺は彼方の手に引っ張られ、部屋の外まで誘導させられる。
意外な展開キタ━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━!!