ハルオレ☆ -前篇-
「あぁ、西川さんと風間は用事があるって言ってたよ。」
ヤマト兄がそう言うと、続くように観奈が答える。
「彼方はバイトで、宇宙(ソラ)君は出張だって。」
「なんだよ。みんな連れないな〜!」
圭先生がふてくされる。
それにしてもこの学生寮に他にも人がいることに安心したよ。
外観みる限り、2階建てのアパートで少なくても10部屋はあったもんな。
しかしそうなると、この歓迎会の集まりの悪さはないと思う。
よく考えたら、寮の学生一人も来てないじゃないか(゚ Д゚;)
「まぁ、今日いない奴らは今度改めて紹介するよ。」
ヤマト兄が俺の肩を軽く叩いた。
「うん…。」
歓迎された身としては、なんか納得いかないけど…ま、いっか。
「とりあえず、乾杯しようか。」
まぁ、確かに来れない人はしかたない。
ビールもぬるくなってしまうし、とりあえずここは乾杯だよな。
って!待てよ!おい!
「だからさっ!」
そう叫ぶと3人が一斉に俺を見る。
「なんで未成年にお酒出すんですか!」
「あーまたその話?」
またも圭先生がめんどくさそうに言った。
この人、本当に教師なのかな?(´_ゝ`)
「はるちゃん、お酒嫌い?」
「いや、そうじゃないけど…。」
そりゃあ、アメリカでお酒は飲んだことあるし、嫌いと言うわけではないけれど…。