ハルオレ☆ -前篇-
「先生…。今日の放課後。時間ありませんか?」
意識を失った暗闇の世界で俺は、まだ声変わりもしてないような可愛らしい少年の声を聞いた。
「なんだ?」
先生と呼ばれたその主の声を、俺はどこかで聞いたことあるような気がした。
「あ、あの。実は先生にどうしても見てほしい写真があるんです。」
「おっ。またいいのが撮れたんだな。」
「はい。近々、コンクールに応募してみようと思うんですけど…。」
「そうか。もしあれなら今から見てやろうか?」
「…あ。そ、その。放課後がいいんです。もし見て下さるなら…」
「え?なんでだ?」
すると、少年は黙りこんでしまった。
「なんだ?お前、ひょっとして俺の個人授業受けたいの?」
「え!?」
「ったく。それならそうってはっきり言えっていつも言ってるだろ?」
「せ、先生。…そのごめんなさい。」
「なんなら、俺は今からここで個人授業してもいいんだけどな。」
「えっ!ええっ!」
( ゜∀゜)・∵ブハッ!
ていうか、これどんな会話なんですか!?
こ、個人授業って何!?
なんかやらしい気がするのは気のせいですか!?
これは、男子生徒と男教師のマニアックな恋愛ドラマとかですか!?
っていうか、そもそもこれは夢なのか?