ハルオレ☆ -前篇-
「ぷっ…はははは。冗談だよ。お前はすぐ本気にするんだから。」
「う…。先生のばか。」
「まぁ、いいや。じゃあ今日放課後、いつもの場所で待ってるからな。」
「うん。先生、ありがとう。僕、先生のこと大好きだよ。」
少年の嬉しそうな言葉が俺の耳に強く残った。
.∵・(°ε°)ブッ!!
だから!!
ど、どんな会話だっつーの!
だから、この頭によぎるのはなんなんだ━(゜Д゜)━ッ!!!
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その時、俺の目の前にぼんやりと白い天井が見えた。
あれ?
ここはどこだ?
どうやら俺は、夢なのかよくわからないものから目が覚めたようだ。
「うぅっ…!」
目が覚めたとたん額の左に痛みを感じた。
そうだ。
俺、渡り廊下でボールが頭に当たったんだ。
そう思い出せた時、やっと視界もはっきりしてきた。
俺は、カーテンに囲まれた狭い区間にいて、ベットで寝ていたようだ。
ああ、きっとここは保健室だな。
俺は、運ばれて来たんだ。
俺はとりあえず体を起こそうとした、その時。
「まだ起きないほうがいいと思うよ。」
聞き覚えのある声がした。
「か、彼方。」
まだ覚めきってない意識の中、気がつかなかったのか、彼方がベットに腰掛けて俺を見ていた。