ハルオレ☆ -前篇-


「あ、そういえば…。」








廊下を歩き始めてすぐ、西川さんが俺に話し掛けてきた。








「何?」








俺が西川さんの方を向くと、彼女の口から驚く一言が飛び出す。








「先程、腹黒王子に聞いてました教師と男子生徒の件ですが…。」








え!?
それって俺が見た夢の!?








「実は、私。心当たりがあるんですよ」








°(∀)°?







こ、心当たり?
どういうことだ?








「え?どういうこと?だって、あれは夢…」








「夢ではありません。」








俺の言葉に被せるように西川さんが強くはっきりした口調で言った。








「あ、あれは夢じゃないの?」







「はい。恐らく夢ではないはずです。それに私には、その人物達のだいたいの検討はもうついてしまってるんです。」








( ゜∀゜)・∵ブハッ!
てか、どうしたら検討がつくんだよ。








「ただ、私は今日のその場面を目撃したわけではないんですけど…。ここ最近、保健室にある教師と男子生徒がよく二人でいるのを目撃するんです。なので、遠山君の言っていることは、現実だと思います。」








「そう、なんだ…。」








それよりも密かに俺と彼方の話を隠れて聞いていて、さらにまめに保健室をチェックしてる西川さんの人間性を疑うよ…。








「でも、検討がつくって…それは誰と誰なの?」








俺がそう聞くと、西川さんは自分の口に人差し指を当てる。



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