ハルオレ☆ -前篇-
俺があいさつをすると、またしても教室がざわめき始めた。
こういう時、ほんと何言われてるのか気になるよな( ̄▽ ̄;)
俺がそんな事を考えていると、ヤマト兄が手をパンパンと叩いた。
「ほら、静かに!」
ヤマト兄の言葉で、教室が一気に静まり返った。
「じゃあ、遠山は窓際の一番後ろの席な。」
「はい。」
俺はヤマト兄に言われた通り、俺の席だと思われる窓際の後ろの方に歩きだした。
俺が学生達の席の間を通っていくと、学生達は「よろしく〜」などと声をかけてくれた。
俺はなんだか嬉しくなって自然と「よろしく。」と言い返した。
そして、俺の席にたどり着き、隣の席の学生に『これからよろしく。』と声をかけ、椅子を引いて着席する。
だが俺は座ってすぐ、あるものに目についた。
それは、俺の前の席の学生の髪。
とても綺麗な亜麻色の髪。
ま、その学生は男だけど。
なぜか俺はその髪に見とれてしまった。