ハルオレ☆ -前篇-


「あ〜、俺はやめとく。なんか、急にどっと疲れが来たからよ…。まぁ、お前らは、お子様同士仲良く風呂に入るこった。」







お子様って…。俺達もう高3なんですけど…。








「そうですかー。それは残念ですねぇ。」








風間が残念そうに返事をすると、圭先生は入り口で靴を履き始める。








「ま、そんなわけだから。じゃあ、またな。seeyou♪」








そして、靴を履き終えると圭先生は軽く右手をあげて、入浴場から出ていった。









圭先生がいなくなると、風間にポンっと肩を軽くかれた。








「じゃ、遥。俺達は風呂入ろうぜ。」








俺はそんな風間に、ため息をひとつ落としたが、しぶしぶうなづいた。








「ああ、わかったよ。行こうか。」








そんなわけで、その場の流れで俺は風間と一緒に風呂に入ることになった。








まぁ、いろいろあったがやっとお風呂に入れる。








俺と風間は、さっさと脱衣して、浴槽に向かった。







***************








浴槽の戸をあけると、そこには岩石でできた旅館にありそうなお風呂が現れる。








「うわぁ〜…」







ほんとにちゃんとしてるというか、学生寮のお風呂にしてはつくづく豪華だよなぁ。







「はははっ。うちの寮の風呂はすごいだろ〜?」







俺が感動して足を止めていると、風間が俺の横を通り過ぎた。







「うん、すごいね。まさかこんなに設備がしっかりしてるとは思わなかったよ。」
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