ハルオレ☆ -前篇-
「あ〜、俺はやめとく。なんか、急にどっと疲れが来たからよ…。まぁ、お前らは、お子様同士仲良く風呂に入るこった。」
お子様って…。俺達もう高3なんですけど…。
「そうですかー。それは残念ですねぇ。」
風間が残念そうに返事をすると、圭先生は入り口で靴を履き始める。
「ま、そんなわけだから。じゃあ、またな。seeyou♪」
そして、靴を履き終えると圭先生は軽く右手をあげて、入浴場から出ていった。
圭先生がいなくなると、風間にポンっと肩を軽くかれた。
「じゃ、遥。俺達は風呂入ろうぜ。」
俺はそんな風間に、ため息をひとつ落としたが、しぶしぶうなづいた。
「ああ、わかったよ。行こうか。」
そんなわけで、その場の流れで俺は風間と一緒に風呂に入ることになった。
まぁ、いろいろあったがやっとお風呂に入れる。
俺と風間は、さっさと脱衣して、浴槽に向かった。
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浴槽の戸をあけると、そこには岩石でできた旅館にありそうなお風呂が現れる。
「うわぁ〜…」
ほんとにちゃんとしてるというか、学生寮のお風呂にしてはつくづく豪華だよなぁ。
「はははっ。うちの寮の風呂はすごいだろ〜?」
俺が感動して足を止めていると、風間が俺の横を通り過ぎた。
「うん、すごいね。まさかこんなに設備がしっかりしてるとは思わなかったよ。」