ハルオレ☆ -前篇-
「うん。大丈夫だよ。ちゃんと保健の藤岡先生にも見てもらったし…」
「そ、そっか。」
すると、風間は安心するようにため息を吐いて、身体の全身をグ~っと伸ばした。
「よかった~~~~~~。遥が何ともなくて…。」
完全に安心しきっている風間に俺は呆れた。
「ったく、風間は大げさだよ。俺の体は、そんなにもろくないぜ!」
「ありがとな。そう言われると、ホント安心するわ。」
「でも俺の方こそ、心配かけたみたいでごめんね…。」
(´;ω;`)ああ…
風間、本当にイイやつだなぁ。ほんと、他の人たちも見習ってほしいよ…。
すると、俺の肩に風間が手をおいた。
「遥~!やっぱお前いいやつだな!」
「え?」
俺は驚いた。
風間も俺と同じこと思っていたようだ。
なんかそう思うと俺は嬉しくなって、自然と笑った。
「それはこっちのセリフだよ。俺も今同じことを思ってた。」
「は?マジで!?俺たちシンクロ率高いな。ははは…」
風間がそう言うと、俺たちは笑いあい、その声は浴槽に響く。
「遥、改めてこれからもよろしくな。お互い仲良くやっていこうぜ!」
「うん!こちらこそ。」
俺は風間が差し伸べてきた手をしっかりと握った。