ハルオレ☆ -前篇-
俺と風間は嫌な予感を抑えつつ、同時にすばやく後ろを振り返った。
そこで俺たちの見た人物とは…。
「にににに、西川さん!!!!!!」
やはりそこにいたのは、西川くるみだった。
しかも、バスタオルを巻いて、俺たちと同じ湯船につかっている。
「に、西川!!なんでこんな所にいるんだよ!お前、いったいどういうつもりだ!」
風間が叫ぶと、西川さんはうふふと笑う。
「まぁまぁ。副室長!西川がここにいる理由なんてどうでもいいじゃないですか。」
「どうでもいいわけないだろ!お前、自分の性別わきまえろよ!」
風間がそう叫ぶと、西川さんはニヤニヤしながら、なぜか俺に近づいてきた。
「あら?好きな男子と一緒にお風呂に入るのは当然の行為ですわ。ね、遠山くん!」
西川さんは、俺の腕を掴むと、そのまま顔を近づけてすり付けた。
「ええっ!?ちょっと西川さん!!」
擦りよった西川さんに俺は顔を赤めてドキマギしていると、風間のジメッとした視線を感じた。
「何?お前ら、早くもそういう関係なのか?」
「うふふ。そうなんですよ〜。」
「ええええ!ち、違う!違うよ!に、西川さん何勝手に言ってるんだよ!」
俺はあたふたしながらも、必死で首を横に振り続けた。
おいおいおい!( ̄▽ ̄;)
西川さん。冗談じゃないよ〜!
ほら、風間がかなり疑いの目で見てるし。変な誤解されたらどうしてくれるんだよ!